2024.10.23
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一日歩数と健康寿命の関係
健康寿命のAI指標を用い、一日歩数と健康寿命の関係を解明したのは、京都府立医科大学大学院医学研究科循環器内科学らの研究グループ。「健康寿命を延伸するための一日歩数の目標値は9,000歩/日 」だそうです。さらに、「自覚的な健康状態を改善するための一日歩数の目標値は11,000歩/日」とか。本研究では、全国の国民生活基礎調査票と国民健康栄養調査票データをもとに、健康寿命のAI指標(HCAL)を用いて、一日歩数と健康寿命の関係を明らかにしたというのです。実は、心血管病発症は7,200歩/日、死亡は8,800歩/日まで一日歩数が増加するに伴いリスクが低下することが最近のメタ解析で報告されていたのですが、一日歩数と健康寿命の関係については不明なままだったそうです。そこで、本研究グループが一日歩数と健康寿命のAI指標(HCAL)との関係について成人全体65歳以上の方で調べたところ、年齢に関わらず一日歩数が増加するに従いHCALは増加し、やがてフラットになることが分かったと述べています。つまり、「目標値を超えて歩いてもそれ以上の効果は期待できない」ということです。ともあれ、「目標値に達しなくても今より一歩でも多く歩くことが、健康寿命を延伸し、死亡や心血管病発症リスクを減少する」と本研究グループは結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。 高輪いきいきプラザ SM