港区立高輪いきいきプラザ

2024.10.18

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褥瘡(じょくそう)の新たな治療薬

患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりになったり、座り続けたりした場合に、 体と支持面(多くはベッド)との接触部位で血行不全(虚血)となって、周辺組織に壊死・潰瘍を起こす「褥瘡(じょくそう)」。その発症には、「虚血再灌流障害(虚血になっていた組織に血液が再度流れ込むことで生じる炎症)により生じる酸化ストレス、血管の傷害、炎症を生じる免疫反応、細胞死など様々な要因が関与していることが明らかになりつつありますが、未だ革新的な治療薬の開発には結びついていない」とのこと、そこで群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学講座の研究グループは、「褥瘡の病態において潰瘍の形成にフェロトーシスが関与していることを明らかにした」と発表しました。加えて、「揮発性フェロトーシス阻害剤 TEMPO を吸入することで、褥瘡マウスモデルにおいて 潰瘍の大きさが小さくなることを示した」そうです。さらに、「揮発性フェロトーシス阻害剤 TEMPO を吸入したマウスでは、褥瘡の部位における酸化ストレス応答、血管傷害、アポトーシスが軽減された」と述べています。本研究グループは、本研究の成果によって、「皮膚を含む様々な組織の虚血再灌流障害に対する臨床応用に繋がることが期待されます」と結んでいます。

press_R060829.pdf (gunma-u.ac.jp)

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。高輪いきいきプラザ SM

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