港区立高輪いきいきプラザ

2024.09.13

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花も台風に適応

近年、台風の勢力が予測できないほど増大化しているといわれていますが、そうした強風に対策をとっているのは人間ばかりではありません。東京都市大学理工学部 自然科学科の研究グループは、昨年、「強風に対して葉の主要部分である葉身(ようしん)はサイズを縮少させ、またそれを支える葉柄(ようへい)も短くすることで強風による負荷を低減させている」ことを明らかにしていましたが、今回新たに、「先端に花や花序をつける花茎は葉柄よりも強固であるにもかかわらず、その長さを短くして負荷を低減させていることを発見した」と発表しました。今回検証した植物は、葉とは独立して秋から冬にかけて花茎を長く伸ばし、その先端に花が集まった花序を形成するキク科植物の一種である「ツワブキ」なのだそうです。そして、内陸に生息するツワブキ集団と比べて、「海岸沿いで強風環境下におかれたツワブキ集団は、強固に形成されていながらも損壊した場合に翌年まで快復を待つ必要のある花茎を、葉と同じ高さまで短くすることで、自身の葉に強風から守ってもらうようになっていることが示された」と結んでいます。

 花を支える頑な花茎も、台風などの強風に耐えるため短く適応することを発見|東京都市大学 (tcu.ac.jp)

画像はプレスリリースから引用させていただきました。SM

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