港区立高輪いきいきプラザ

2024.09.11

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男性と骨粗鬆症

高齢者になると、気になることの一つに「骨密度」があり、骨粗鬆症が大いに関わっているとされる骨折に不安を覚える方は多くいると思いますが、そもそも骨粗鬆症の診断基準はどのようなものなのでしょうか。実は、20歳から44歳の女性の骨量の平均値に対し、80%以上であれば正常、70~80%が予備軍、そして70%未満が「骨粗鬆症」と判断されるようです。もちろん、80%であっても、脆弱性骨折があれば、骨粗鬆症と診断されるとか。因みに、脆弱性骨折とは、背骨の変形や圧迫骨折のことです。ところで、男性の場合はどうでしょうか。勿論、女性のように閉経はありませんが、加齢による骨密度の減少、生活習慣による骨密度の低下、薬や病気で骨密度が低下する「続発性骨粗しょう症」などが考えられるそうです。つまり、男性もまた骨粗鬆症にかかることがあるのです。旭化成のHP「骨検」によると、「推計1280万人いる患者さんのうち、300万人は男性(女性は980万人)で全体の4分の1を占めている」とのこと。つまり、男性も女性と同じく高齢になるにしたがって骨粗鬆症の有病率は増えていくということです。男性も70歳以降は骨量(骨密度)の減少が顕著で、骨折の危険性はぬぐえません。加えて、加齢以上に疾患や薬が及ぼす影響です。続発性骨粗鬆症の原因として、骨の強さを決める「骨質」を劣化させるものも含まれ、実際骨質が劣化してしまうと、骨量(骨密度)がそこまで減少していなくても骨が脆くなって折れやすくなると上述のHPは注意を促しています。男性の場合は、骨量(骨密度)を調べる二重エネルギーX線吸収法(DXA検査)によって大腿骨近位部と腰椎それぞれを測定することが望ましいようです。ともあれ、骨粗鬆症は男女問わず、「早期発見と早期介入」が重要であることをお忘れなく。

男性と骨粗鬆症 - 骨検 by 旭化成ファーマ (honeken.jp)

SM

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