港区立高輪いきいきプラザ

2024.09.04

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二酸化炭素濃度の上昇と眠気

換気の悪い環境で、二酸化炭素濃度が上昇すると眠気の原因となると言われていましたが、因果関係は不明でした。そこで、東北大学産学連携機構イノベーション戦略推進センターらの研究グループは、「睡眠障害の臨床的診断に使用される睡眠潜時反復検査を用い、二酸化炭素濃度を厳密に制御した環境下で調べた結果、実際に二酸化炭素が日中の眠気を引き起こしていることが判明した」と発表しました。因みに、睡眠潜時反復検査とは、「日中の眠気を客観的に測定するための、脳波や呼吸数などの生理反応を測定する検査」だそうです。ともあれ、換気が悪く混み合った屋内や車内では、しばしば眠気に襲われます。日中の眠気は、二酸化炭素濃度が高くなったことが原因とされてきましたが、今回、科学的にそれを証明したわけです。本研究結果は、「日中の眠気に対する二酸化炭素の効果について最終的な結論となるものであり、各法令における二酸化炭素濃度基準についての科学的に妥当な根拠を提供するものである」と本研究グループは結んでいます。

環境中の二酸化炭素は確かに眠気を誘発する | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

 SM

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