港区立高輪いきいきプラザ

2024.09.04

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食料危機と培養肉

人口増加と食肉の消費量の増加、家畜生産と環境負荷、こうした観点から、世界的に「培養肉」への意識が高まっているそうです。東京大学大学院情報理工学系研究科らの研究グループは、「培養肉 に関する意識の国際比較調査」(対象:20 歳から 59 歳までの一般男女総計 4,416 [日本, シンガポール, オーストラリア, デンマーク, イタリア]) を行ったそうです。そこで、以下のことが明らかになりました。「培養肉は世界の食料危機を解決する可能性があるという意見には日本では 46%の回答者が賛成を示しており、培養肉を積極的に推進しているシンガポールと同程度の割合が示されました。培養肉が社会課題の解決策として一定の理解を得られていることが推測された」とのことです。一方、「培養肉を試しに食べてみたい」と考える回答者は日本では 3 割強であるのに対して、シンガポールで 6 割、反「培養肉」法案を採用したイタリアでも 5 割強となっており、海外での受容性と日本の受容性との間にやや開きがあることが分かったそうです。ともあれ、「培養肉」に対する注目が高まる中、国際的な動向について確認することが重要であると本研究グループは述べています。今後は、日本でも、「認知度を上げ、安全性を確認しつつ、食料問題への貢献や食文化とのつながりを議論することで、一般の人々の培養肉の受容性が向上する可能性が示唆された」と結んでいます。

「培養肉」に関する意識の国際調査を実施 | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

 SM

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