2024.08.10
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腸内細菌叢の移植
腸内細菌叢の研究が大きく進展し、さまざまな疾患との関連やヒトの免疫機能への影響が明らかになっているそうです。この腸内細菌叢とは、腸内フローラと呼ばれ、腸の壁にびっしり細菌が張り付いていて、その形成パターンは一人ひとり違うといわれています。その中身は日頃の食生活や生活環境に関係するのですが、大きな影響を与えているのは母親の腸内環境だとか。さて、健康な人の腸内細菌叢を、国内で初めて消化器がん患者に移植したのは、国立がん研究センターらの研究グループです。本試験の成果により、「免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」を、がん患者の新たな治療選択肢として提供できるか検討するとのことです。本研究グループは、「食道がんおよび胃がんで免疫チェックポイント阻害薬による治療効果が得られない患者さんでの新たな治療選択肢となるかどうか検討していきたい」と述べています。