2024.08.09
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歯周病対策にバイオマスを活用
歯周病が口腔だけでなく全身の健康に影響を及ぼすことは、今や周知の事実です。つまり、歯周病菌が血管に入り、血液を通して全身に及ぶと言っても過言ではありません。その歯周病を予防するためには口腔ケアが不可欠ですが、そうした商品の中には、刺激性が強く、幼児や高齢者には必ずしも適していないものもあるようです。そうした背景から、大阪公立大学大学院生活科学研究科らの研究グループは、抗菌活性を持つプルニンラウリン酸エステル(Pru-C12)など食品由来のフラボノイド誘導体7種類について、歯周病原細菌に対する抗菌効果を検証したところ、プルニンラウリン酸エステル(Pru-C12)が最も抗菌活性が高いことが分かったそうです。このPru-C12は無味で低刺激性であるため、「使用しやすい口腔衛生製品の開発につながる可能性がある」と述べています。因みにPru-C12 は「柑橘類の皮やココナツ由来の成分などバイオマスが原料のため、SDGsの観点からも有用な抗菌物質である」と本研究グループは結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。SM