2024.08.06
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CES2024 (世界最大の展示会 at ラスベガス)でのエイジテックが熱い
今年1月アメリカ ラスベガスで開催されたCES2024(家電見本市)において、昨年のトレンドはフィンテック、今年はエイジテックが技術分野として熱いとのことです。
次のトレンドはIT×高齢者=「エイジテック」 AI進化で急成長:朝日新聞デジタル (asahi.com)
- CES :Consumer Electronic Show の略。毎年ラスベガスで開かれている家電見本市。家電に限らず世界中の企業が最新テクノロジーを活用したプロダクトを展示・発表する世界最大の展示会のこと。
- フィンテック :金融サービスと情報技術を組み合わせた様々な革新的な動きのこと。クラウドファウンデング、キャッシュレス決済、仮想通貨などのサービスも含む。
- エイジテック :高齢者の健康や生活を改善するテクノロジーの総称
例えば、難聴や加齢のため耳が聞こえづらくなった高齢者に、『相手の話した言葉を文字起こししてリアルタイムで視野に映すメガネ型の装置』・・・ 参考ページ:音声を可視化するスマートグラスが登場。聴覚障がい者のコミュニケーション向上に期待【XRAI Glass】 | TABI LABO (tabi-labo.com)
また、音声支援アプリ「Whispp(ウィスプ)」は、『病的な音声やささやき声を明瞭で自然な音声に変換します。Whispp を使用すると、音声障害や重度の吃音のあるユーザーでも、再び明瞭で自然な音声で電話をかけたり、音声メッセージを送信したりできるようになります』というスマホアプリであり、『病気や老化でうまく声を出せなくなった人を助けてくれる。』とのこと。『AIに本人の声色を学習させておくことで、ささやくような声やしゃがれ声でも、スマホに話しかけた音声を本来の自然な声色に変換して返してくれる。』このアプリは『CESの主催団体CTAが昨年、独創的な技術を表彰する「イノベーション・アワード」の一つに選んだ。』との事で、発声に問題を抱えている人にとって有望なテクノロジーだと思われます。
他には、『ノイズキャンセリングの原理を応用して手の震えを打ち消してくれるグローブ』(詳しい情報は公開されていないようです)など、ユニークな装置が展示されたとの事。エイジテックの特設ブースを設けた高齢者団体AARPによると、エイジテックが対象とする50歳以上による経済効果は、2050年までに世界全体で100兆ドルに達する可能性があるという。』
それぞれの機器・装置がビジネスとして成功し、一般の高齢者や弱者の方へ普及するまでにはまだ時間がかかると思いますが、世界中の企業や資本家が注目するCESで熱く取り上げられてきたことで、今後のテクノロジーや高齢者の生活の質(QOL)の向上に大きな期待が持てると思います。
高輪いきいきプラザ H.H.