港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.17

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ストレスによる持続的な不安のメカニズムとは

「ストレスによる持続的な不安のメカニズムを解明!」と発表したのは、東北大学加齢医学研究所の研究チームです。「複数のストレスを受けたラットにおける不安行動と脳形態を長期的に計測し、多重ストレスが長期的に続く不安を引き起こす脳内メカニズムを、不安行動と脳形態の変化から明らかにした」と述べています。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」は、心身に大きな傷となるような経験によって、持続的で制御できない恐怖や不安を引き起こします。ラットによる実験では、複数ストレスを受けたラットが、ストレスを受けないラットと比べて、以前にストレスを受けた場所で長い時間動けなくなる(フリーズする)状態が続いたそうです。そして、脳形態解析により、不安反応(フリーズ)が大きいほど、扁桃体-海馬領域の体積が減少していたことが明らかになったということです。 厳しいストレスに曝された後の持続的で消えない不安と扁桃体-海馬領域の個体差の関連を示唆する成果である、と本研究グループは述べ、「ストレスによる消えない不安の原因となりえる脳内基盤が特定され、それらの脳領域、神経回路をターゲットとした治療が PTSD に有効である可能性が示 唆された」と結んでいます。

tohokuuniv-press20240710_01web_stress.pdf

(画像はプレスリリースから引用させて頂きました)

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