2024.07.10
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熱中症搬送者数予測
連日の暑さで、熱中症の患者数は増加の一途をたどっています。特に、子どもや高齢者は熱中症の高リスク群とされており、一層の注意が必要なことは言うまでもありません。さて、本題です。「都道府県の1週間先までの熱中症搬送者予測人数をWebサイトにて試行的に公開を開始」と発表したのは名古屋工業大学電気・機械工学類および先端医用物理・情報工学研究センターの研究チームです。今回は、この熱中症搬送者数予測技術をベースに、8都道府県(東京都、大阪、愛知、福岡、宮城、新潟、広島、北海道)を対象とした新しいWebコンテンツの試行運用を開始しましたが、順次、対象都道府県を拡大の予定だそうです。対象都府県に関しては、熱中症搬送者数の予測値を、1週間先まで提供するとのことです。因みに、「Webコンテンツで用いている熱中症搬送者数予測式は、2013年~2019年の6月~9月における気象データと、約14万件の熱中症搬送者データを分析」。「熱中症の発症機序の違いに着目し、熱中症搬送者を屋内(居住地)での発症と屋外(居住地外)での発症に区分し、予測している」そうです。また、「これまでの研究で得られた、高齢者では連続する3日間の気象条件によって熱中症リスクが増大すること、暑熱順化によって初夏と晩夏における熱中症リスクの違いも考慮している」、と述べています。本研究では、「日ごとの熱中症搬送者数の予測人数がリアルタイムで表示されるため、熱中症リスクの低減に向けた啓発活動や、救急搬送される患者数の推定などへの応用が期待される」と結んでいます。
日ごとの熱中症搬送者数予測をWeb公開します ~8都道府県における熱中症搬送者数を予測~|国立大学法人名古屋工業大学 (nitech.ac.jp)
(画像はプレスリリースから引用させていただきました)