2024.07.10
- ニュース
厚生労働省からの睡眠ガイドの発信
2024年2月、厚生労働省から「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発信されました。
10年ぶりに改訂された本ガイドでは、適正な睡眠時間と睡眠休養感の確保に向けた推奨事 項を、「成人」「こども」「高齢者」と年代別にとりまとめた点が特徴となっています。
特に高齢者については以下のガイドが謳われています。
○長い「床上時間」が健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないことを目安に、必要な睡眠時間を確保する。 (注)床上時間とは睡眠時間とは異なり、寝付くまでの時間や覚醒している時間も含めて寝床にいる時間
○食生活や運動等の生活習慣や寝室の睡眠環境等を見直して、睡眠休養感を高める。
○長い昼寝は夜間の良眠を妨げるため、日中は長時間の昼寝は避け、活動的に過ごす。
特に強調されている高齢者の長時間睡眠に関しては、「7時間未満 の短時間睡眠による将来の死亡リスクは1.07倍であるの に対し、8時間以上の長時間睡眠による将来の死亡リス クは1.33倍と著しく増加することが報告されています。」というように記載されており、さらには、「最近の大規模調査研究では、長時間の睡眠(9時間以上)がアルツハイマー病の発症リスクを増加させること が報告されています。」ということまで書かれています。
アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβは「睡眠」によって除去されるということが一般的に知られており、筆者はなるべくたくさん寝ることが良いことと思いがちでしたが、寝すぎると逆にアルツハイマー病を発症するリスクがあるということにはドキッとしました。ぜひ、質の高い適切な睡眠を習慣化したいものです。
高輪いきいきプラザ H.H.

