港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.03

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高齢者のせぼねの骨折と介護リスク

群馬大学大学院医学系研究科整形外科学らの共同研究グループは、病院で診察された方のレセプト情報のビッグデータを活用することで、高齢者に多い脊椎圧迫骨折の受傷後の経過の詳細を初めて明らかにしたと発表しました。本研究により、「これまで不明であった高齢者の脊椎圧迫骨折後の鎮痛剤の処方期間や要介護度の変化について調査し、鎮痛剤を長期間処方された人や要介護度が悪化する人のリスク要因について初めて明らかにすることができた」と述べています。具体的には、65 歳以上の圧迫骨折患者 18,392 人のレセプト情報から、受傷後の生存期間、鎮痛剤の処方期間、要介護度の変化を調べ、それぞれのリスク要因について解析。その結果、「圧迫骨折の前から介護を受けていた人は、受けていなかった人に比べて、圧迫骨折の後に介護度が増すリスクが約10 倍高い」ことがわかったそうです。本研究グループは、脊椎圧迫骨折は、骨粗しょう症をベースに起きる骨折で、高齢化にともない増加していると述べ、 通常 3 か月程度で治癒するとされていますが、なかには、背中の痛みが残ったり、日常生活の障害がおきたりする場合があるとのこと。本研究の結果からは、すでに介護を必要としている患者については、骨粗しょう症の治療を行うなど適切に圧迫骨折を予防することが重要であると結んでいます。

press_R060702.pdf (gunma-u.ac.jp)

(画像はプレスリリースより引用させて頂きました)

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