2024.07.03
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高齢者にとっての車の運転
最近に始まった事ではありませんが、高齢者による車の事故(物損、人身)、インシデント(逆走など、重大な事故につながりかねない事象)のニュースをテレビや新聞で見ない日はない昨今です。車の運転は「認知」「判断」「操作」の切れ目ない連続した処理が必要とされ、高齢に伴う目や耳のセンサー機能、脳の衰えによる短期記憶や判断力の低下、手足筋肉の衰えによる操作間違いなどで事故のリスクが高くなることは言うまでもありません。ただ、運転免許の自主返納がさかんに叫ばれてはいるものの、警察庁の統計によると自主返納数は、令和1年をピークに4年連続で低下しています。
(上記出展:警察庁ホームページより)
理由については一概には言えないかもしれません。もし運転免許の自主返納を考えている方、親族へ自主返納を勧めたいと考えている方がいましたら、「運転時認知障害チェックリスト」というものが以下、NPO法人高齢者安全運転支援研究会より掲載されていますので、1度チェックしてみてはいかがでしょうか。筆者はまだまだその年齢・対象ではないと自負しておりますが、1つ2つ「ん? いやまあ大丈夫!?」という項目がありました。
NPO法人 高齢者安全運転支援研究会 | 急速に進みゆく高齢社会に向けて高齢ドライバーが安心して参加できる車社会づくりを目指します。 (sdsd.jp)
(上記出展:NPO法人高齢者安全運転支援研究会ホームページより)
また一方で、免許返納で車の運転を止めた高齢者は、車の運転を続ける高齢者より、要介護状態になるリスクが8倍にもなるというちょっとドッキリする調査結果もあります。
運転中止による弊害 ~運転を中止すると、要介護状態や認知症発症のリスクを高める~ (ncgg.go.jp)
筆者は日進月歩の自動運転技術に関心があるのですが、自動運転・・すなわち運転の必要がなくなるということは、事故が減る半面、要介護リスクが高まるということになってしまいます。
自動運転、人工知能(AI)などで生活がどんどん楽に便利になるのは良いのですが、それに負けないように、人間自体の持つ認知、記憶や判断、行動の機能を向上させていくことが大事になると思っています。
高輪いきいきプラザ H.H.