港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.03

  • ニュース

宇宙で歯科治療を目指す

宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、宇宙飛行士は、打上げの前に、外れそうになっている詰め物はないか、飛行中に悪化しそうな歯はないか歯科医師の検診を受けるそうです。なぜなら、船外活動をするとき宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されているのですが、船外活動を終了して1気圧の船内に戻ると虫歯でできた空洞の中は約0.3気圧に減圧されているため、虫歯が押し込められるような痛みが生じる事があるとか。つまり、圧力差が異なる環境で作業をすると、思わぬ症状を引き起こすことがあるため、宇宙飛行士は歯の治療はしっかり行う必要があるそうです。ところで、6月26日付の共同通信社発のニュースによると、愛知学院大学が宇宙歯学研究部門を設置したと発表したそうです。その目的は、「宇宙飛行士や滞在者の歯科治療と口腔ケアの向上、予防策の開発を目指し研究を進める」ためだとか。また、「地球と重力が大きく異なる宇宙では虫歯の進行やかむ力の変化など未知な点が多く、宇宙での歯科治療法の研究も進んでいなかった」という理由もあるようです。近い将来、月面基地で人が生活する可能性を見越して、ということでしょうか。

6月26日(水)、宇宙歯学研究に関する記者発表会を開催しました – 愛知学院大学 ニュース&イベント (agu.ac.jp)

PowerPoint プレゼンテーション (agu.ac.jp)

 

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