2024.06.14
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薬剤耐性(AMR)って何?
薬剤耐性(AMR)という言葉を聞いたことはありますか?これは、端的に言えば、本来治療に効果があるはずの薬が効かないことです。時事メディカルで国立国際医療研究センター病院の藤友結実子室長が言及しています。一般的によく誤解される「風邪に抗菌薬」は大きな誤り。風邪の原因はほぼウイルスだからです。細菌でもないのに抗菌薬が効くはずがありません。上述の藤友氏によれば、「かえって体内の耐性菌を増やす可能性がある」そうです。特に抗がん剤で治療中の方は耐性菌が原因で術後の感染予防が難しくなる、とも警告しています。要は、薬剤耐性(AMR)を予防するためには、抗菌薬の正しい使い方がポイント。決して飲み残した薬を勝手な自己判断で人にあげたりしてはいけないそうです。ともあれ、風邪に抗菌薬を処方する医師が身近にいたら、要注意ということですね。