2024.06.12
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老年医学って何?
「老年医学」という言葉を聞いたことがありますか?端的に言えば、高齢者の病気の特徴を理解し、「どこの診療科へ行けばよいか分からない」といった悩みを解決し、病気の予防・治療を総合的にサポートすることのようです。6月11日付東京新聞の記事によると、「認知症やフレイルなど老化にともなう疾患や機能障害を専門的に診ること、つまり病ではなく人を診る」と記されていました。さて、本題ですが、その老年医学を専門とする所が減っているそうです。高齢化が進む中、その必要性が増すはずなのにどうしてでしょうか。当記事によると、その理由の一つが病院の各医療科が高齢者の患者の対応に力を入れた結果、「老年医学」の存在が薄くなったということです。また、臓器の専門性が進み、疾患別治療に重点が置かれている点も挙げています。ただ、臓器別の治療方法では処方する薬の数も増えるデメリットがあるとの指摘もあります。ともあれ、高齢者の不調を、一つ一つのパーツで診るのではなく、総合的に診断する視点と体制が必要であることは間違いないと思うのですが。