2024.06.12
- ニュース
マタタビは蜂をだます
「疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ元気になってまた旅(マタタビ)を続けることができた」という説話で有名な、夏に白い花を咲かせるマタタビ。そのマタタビが花粉を運ぶハチを欺く戦略を取り、栄養資源を節約していることを明らかにしたと発表したのは、岐阜大学教育学部らの研究グループです。本研究では、植物にとって貴重な資源である窒素の量に着目。雄花と雌花の雄蕊や花粉で比較したところ、雌花の方が雄蕊や花粉の窒素の量が少ないことが分かったそうです。一般的に、植物と花粉を運ぶ虫などは、お互いに得する「相利共生の関係」のはずですが、実際には常にそれぞれが自身の利益を最大化するように振舞っているというのです。つまり、本研究は両者の間の進化的な駆け引きを理解する上で重要な知見になりうると、結んでいます。
マタタビはハチを欺く? 雌花は栄養価の低い偽花粉で資源を節約していた|研究・採択情報 | 岐阜大学 (gifu-u.ac.jp)