港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.05

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病原菌と戦う植物

病原菌と戦うのは、人間ばかりではないようです。「病原菌の攻撃をうけた植物は、菌が持つ特徴的な物質を異物として認識することで、免疫反応を活性化する」というのです。世界の4大作物の1つであるジャガイモの最重要病原菌である「ジャガイモ疫病菌」の細胞膜に含まれる成分から、植物が病原菌由来の物質として認識している2種類の物質「Pi-Cer」と「Pi-DAG」を特定した、と発表したのは名古屋大学院生命農学研究科の研究グループです。本研究では、「植物は、病原菌の持つ物質を異物として認識し、病気に対する抵抗性を活性化する」ということです。また、免疫誘導物質を前もって植物に処理すると病害が抑制されたと述べています。この免疫誘導物質は、イネやナズナなどの植物でも免疫応答を活性化したことが明らかになったそうです。今後、これら物質のバイオスティミュラント(免疫の活性化剤)としての活用が期待される、と本研究グループは結んでいます。

植物の免疫力を向上させる2種の物質を特定 ~"病気に強い"農作物をつくる農業資材の開発に貢献~ - 名古屋大学研究成果情報 (nagoya-u.ac.jp)

 

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