2024.05.03

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骨再生誘導材って何?

歯はその周囲を健康な骨で囲まれてこそ十分に機能を果たすと言われています。しかし、骨欠損(歯を支えるべき周囲の骨や顎の骨がなくなること)が生じると、ものが噛めなくなったり、見た目が悪くなったり、言葉がうまく伝わらないなどの不具合が生じてしまいます。従って、本来骨であるべき部分が失われた状態になった場合、再び骨組織を作る「骨再生」が必要となるのですが、残念ながら現行の人工骨では「骨再生」は難しく、唯一の「骨再生」治療法は自分の骨を移植という方法に限られます。そこで、東北大学大学院医工学研究科及び同歯学研究科の研究グループは、「骨再生誘導材(リン酸オクタカルシウム・コラーゲン複合体 以下、OCP/Collagen)の開発に成功したと発表しました。具体的には、同大学は民間企業と共同で、上述のリン酸オクタカルシウムと医療用コラーゲンからなる複合材料を開発したということです。当プレスリリースによると、OCP/Collagenは①優れた骨再生能を示し、細胞や成長因子の補充なしで骨再生を実現。②OCP/Collagenから出来た骨は元の骨と同等な性質。③使用法が簡便で煩雑な操作や管理体制が不要で、優れた費用対効果という利点を有しているそうです。今後は、「厚生労働省への承認申請を含め、保険適用を目標としています。さらに日本発の医療技術として世界への展開を目指します」と述べています。

 「東北大」発の骨再生材料実用化へ―世界に先駆けて東... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-honesaisei h尾根再生

 

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