2024.04.17
- ニュース
RSウイルス感染症って何?
「RSウイルス感染症」という病気をご存じですか? 高齢者の間でこの感染症への意識が低い、と指摘するのは東北文化学園大学 渡辺彰特任教授。時事メディカルの記事に教えられました。呼吸器の炎症を引き起こすRSウイルス感染症とはどのようなものなのでしょうか?RSウイルスは、接触感染と飛沫(ひまつ)感染で広まるそうです。感染すると4~5日の潜伏期間を経て、発熱や鼻水、せきなどの症状が続き、多くの場合は軽症で終わるそうですが、ひどい咳が何日も続き、肺炎に至るケースもあるようです。流行のピークは冬ですが、近年は流行のピークが不明確なのだとか。上述の渡辺教授によれば、治療は対症療法しかないそうです。高齢者がRSウイルスによる感染で肺炎を発症すると、インフルエンザなどと比べてやや症状が重くなるそうです。もし長期入院になれば、高齢者の筋力の低下は否めません。その後の療養期間でも日常生活動作の低下を招きやすくなるので、高齢者こそ感染予防が肝心であると渡辺教授は断じます。因みに、2023年9月には60歳以上を対象としたRSウイルスワクチンが国内で初承認されたそうです。