2024.03.20
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斜視は50人に1人
両眼の視線がずれている「斜視」。複視が生じたり、遠近感がつかめなかったり、日常生活に支障をきたすことが多いのですが、実際にどの程度の患者が存在しているのか全国調査を行った研究はまだありませんでした。そこで、京都大学医学研究科らの研究グループはほぼ全国民の病名等のデータが格納されているレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を使って、斜視の患者数を調べ、日本の人口統計から有病率を算出したそうです。その結果、有病率は2.154%(約50人に1人)で、年齢層別に見ると子供と高齢者で多かったそうです。そして、全体像を把握することで斜視が国民病の1つであることが提起されたと伝えています。研究者の一人は、「現時点では根本的解決法は手術しかありませんが、京都大学眼科学教室が得意としているゲノム解析やイメージング研究等を駆使して、新たな方法を模索していきたい」と結んでいます。
日本人における斜視の有病率の全国調査―日本人の50人に1人が斜視である― | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)