2026.10.21
- ニュース
食物アレルギーがあっても、安心して外食できるか?
「国内の大手外食チェーン100ブランドの公式サイトを調査することで、アレルゲン情報の公開状況と、各ブランドが提供している料理に含まれる特定原材料の割合を明らかにした」と発表したのは、大阪大学大学院医学系研究科および公立鳥取環境大学の研究グループです。さて、本研究の結果ですが、78ブランドが公式ウェブサイト上でアレルゲン情報を公開していたと述べています。一方、開示される品目や情報の更新状況はブランドごとに隔たりがあり、今後の改善の必要性が示されたとも。加えて、アレルゲン情報を開示している66ブランドの料理を分析した結果、「小麦・卵・乳を含む料理は、それぞれ約4割以上を占めていました。特に小麦を含む料理は約8割を占めており小麦アレルギーのある人にとって、外食時に選べる料理が限られる状況が示された」とも述べています。そして、「食物アレルギーがある人が利用できる外食の選択肢を広げるためにも、外食産業におけるアレルゲン情報表示を強化する重要性と注意点を具体的に示す基礎資料となることに期待している」との事です。ともあれ、食物アレルギーがある人にとって、外食は誤食リスクによるアナフィラキシーの問題だけでなく、家族や友人との交流や行動範囲にも関わる問題ですが、これまでの研究は、安全性に重点が置かれており、患者の視点から外食の利用可能性を捉える研究は限られていたと言います。本研究グループは、「外食事業者によるアレルゲン情報提供の充実、指定品目の変更を踏まえた情報更新、成人を含む食物アレルギーのある人への対応の必要性などを提示する基礎資料となります。そして、患者の生活の質(QOL)や心理社会的な負担にも着目することで、誤食防止と利用機会の拡大に貢献することが期待されます」と結んでいます。
\食物アレルギーがあっても、安心して外食できるか?/大手外食100ブランドの約8割がアレルゲン情報を公開も、更新状況等に課題 - ResOU

