2025.08.07
- 活動報告
今月の書道は夏らしく!
今月の書道プログラムでは、「新涼」「花火」「盆踊り」「黄金虫」という、夏の終わりから秋のはじめを感じさせる四つのテーマに挑戦しました。暑さが和らぎ、爽やかな風が吹き始めるこの季節にぴったりの言葉たちです。
「新涼」は、まさに秋の訪れを告げる言葉。利用者様それぞれが、筆を握りながら涼しさをイメージし、ゆったりとした筆運びで清涼感を表現されていました。まるで文字から涼しい風が吹いてくるようで、見ているこちらも思わず深呼吸したくなるほど。
続いて「花火」では、夏の夜空を彩る華やかな光景を思い浮かべながら、勢いのある線や力強いはねを意識して書かれていました。花火の一瞬の輝きを筆に込めるその姿は、なんとも生き生きとしていて、思わず拍手を送りたくなるほどの力作揃いでした。
「盆踊り」は地域の夏祭りを思い出させる懐かしい言葉。リズム感を感じながら、軽やかに、楽しげに筆を動かす様子が印象的で、文字から楽しさや賑わいが伝わってくるようでした。思わず「よいしょ!」という掛け声が聞こえてきそうなほどです。
そして、ちょっと珍しいテーマの「黄金虫」。夏の終わりに姿を現す小さな虫ですが、その名前からは黄金の輝きが感じられます。繊細な筆遣いで、虫の形や輝きを表現しようと挑戦する皆様の真剣なまなざしに、スタッフも感心しきりでした。
今回の書道は、単に文字を書くという枠を超えて、季節の風景や思い出を感じながら、心を込めて筆を動かす素敵な時間となりました。出来上がった作品はどれも個性豊かで、ぜひ皆様にも見ていただきたい自慢の仕上がりです。
秋の気配を感じるこの時期、書道を通じて季節の移ろいを楽しむひとときを過ごせたことを、とても嬉しく思います。
東日暮里デイ・K