2025.06.16
- 活動報告
保健師だより「梅雨型熱中症を予防しよう!」
6月16日(月)
関東地方も先週より梅雨入りし、テレビなどで「梅雨型熱中症」という言葉が聞かれるようになりました。
近年増えつつある梅雨型熱中症について、少しお話ししたいと思います。
1.梅雨型熱中症とは?
夏本番を迎える梅雨の時期、真夏ほどの気温でなくても、湿度が高く、体が暑さに慣れていないこの時期に気づかないうちに症状が進んでしまうのが特徴の熱中症です。湿度が高いために、かいた汗が蒸発しずらく、体に熱がこもることで発症します。
エアコンをつけていない室内で起こることが多く、真夏の熱中症と異なり、地味にじわじわ進行するため、気づくのが遅くなり重症化をまねくことがあるので注意が必要です。ちなみに室温は27~28℃、湿度70%以上が要注意です。
2.症状は?「隠れ脱水」に注意!
通常の熱中症と同様、初期症状では「めまい・ふらつき・立ちくらみ・だるさ・手足のしびれ・頭痛など」が緩やかに起こります。
厚労省では、熱中症の予備軍「隠れ脱水」の見つけ方として、ホームページで「爪押しのセルフチェック」を紹介しています。
方法ですが、①手の親指の爪を、逆の爪でつまむ ②つまんだ爪を離す ③白かった爪の色がピンクに戻るまで、3秒以上かかれば、脱水症を起こしている可能性があるとのことです。
また、唇が渇いていたり、口の中がネバネバしている症状がある場合も、「隠れ脱水」が始まっているという医師の報告もあります。
3.対策は?
①湿度と温度の管理:我慢せずエアコンを使用し、温度だけでなく湿度を下げましょう。除湿器や扇風機の併用もいいですね。室温26℃、湿度50~60%を目安にしましょう。
②こまめな水分補給:のどがかわく前に、水や麦茶などを定期的に、少しづつ飲みましょう。コーヒーや緑茶などは利尿作用がありますので、水分補給としては不向きです。リラックスや気分転換程度にしましょう。
③睡眠や栄養をしっかりとり、ぴんしゃん体操などの軽い体操などを行い少しずつ暑さに慣れましょう。
まだ6月だからと思わず、もう夏だという認識で生活しましょう!!
ふじみ野市立介護予防センター
S.K.