最新情報

お知らせ
2021/06/25 08:56:00

WEB連載 第1回目「薬で交通事故? 健康を守るための薬局との付き合い方」



初めまして、新宿区の薬局に勤める薬剤師です。
薬の専門家として薬の関する話題や薬局の賢い使い方をお伝えします。
薬局、そして薬剤師を身近に感じていただければうれしいです。


最近、「製薬メーカーが水虫治療の薬に誤って睡眠薬の成分を混入させ、この薬を服用した患者さんが居眠り運転で事故を起こしてしまった。」というニュース報道されました。
この薬に関しては、他にも医療現場から健康被害の報告が239件(2月8日時点)寄せられています。

その後、この事件をキッカケに、国が本格的な調査を行ったことで製薬メーカーの製造管理や品質管理の体制に不備があったことが判明。
該当メーカーには医薬品製造に関する法律を著しく犯したとして業務停止命令という厳罰が下されました。

ところが、この業務停止命令によって薬の供給体制が途切れることとなり、患者さんへ安定的に薬がお渡しできないという深刻な事態に陥っています。

本来、製薬メーカーは国から承認を受けた手順で医薬品を製造し、品質基準を厳守する義務があります。
万が一守れなかった場合は、その原因を徹底的に追究し、再発しない仕組みを業界全体として構築し、一刻も早く必要な薬を安定供給できるように立て直さなければなりません。

薬局もそのサプライチェーンの一端としての役割があります。

今回の事件においても、お医者さんと同様に私たち薬剤師は、「患者さんからの健康被害の訴え」を国へ報告しています。
薬局で薬を受け取られる時に薬剤師が「体調にお変わりありませんか?」と聞くのはそれが理由です。
「なんでそんなこと聞くの?」「面倒だな」と思われる方も多いかもしれませんが、薬を安心・安全に飲んでいただくための質問です。

最近はインターネットで簡単に情報が入手できるようになりましたが、一人一人健康状態は違います。
“より”ご自身に合った情報を得るために、おくすり手帳と一緒に“いつもの薬剤師”に相談してみて下さい。

きっと親身になってくれると思います。


次回更新日は 7/25(日)を予定しています。お楽しみに!