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2022/12/17 16:02:00

中国残留邦人等の方々への介護サービスを考えてみました(その1)

当事業所(霧が丘地域ケアプラザ居宅介護支援事業所)には、中国国籍のケアマネジャーが在籍しています。

厚生労働省が取りまとめている「中国語の対応が可能な事業所」に載せていることもあり、中国残留孤児の方やその家族からの依頼が来るようになりました。
支援を行う中で、いろいろな課題が見えて来たので、少しずつ発信していけるようにしたいと考えています。


(↑今年度作成した、法人内事例研究発表で作成したPPT資料表紙)


■中国残留邦人等とは

「残留邦人」は、戦前、旧満州に住んていた人が、戦後の混乱の中で幼くして肉親と離別したり、生活手段を失ったために留まることになった方々のことです。
※今回の事例研究発表で作成した資料の表紙には、旧満州国の国章を載せています。(フジバカマ)


敗戦時に13歳未満だった人たちを「残留孤児」、13歳以上の人たちを「残留婦人等」と言い、併せて「中国残留邦人」と称しています。 

現在までに多くの人が日本に永住帰国されていますが、日本に帰国した時には既に歳をとっていたため、日本語の習得が困難で安定した職に就けない、言葉がわからないため地域に溶け込めないなど、想像を絶するたくさんの苦労がありました。

残留孤児の方々が現在高齢者となり、介護を必要とする人が今後増加していくでしょう。その際に、必要な支援が受けられるような体制を整えていく必要があります。