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2023/03/17 17:01:00
カーボンニュートラルとEV車の普及

電気自動車(EV車)は、ご存じの通り車に搭載されている電池に蓄えた電気でモーターを回転させて走りますが、当然、そのためには「充電」しなければなりません。パナソニックのHPによると、1時間の充電でどのくらい走るのかという問いに、「車種やエアコンなどの利用状況にもよりますが、仮にEV車として多い電費を7km/kWhとしますと、3kW充電の場合は約20km、6kW充電の場合は約42km走れる換算」と答えています。長距離を走行する場合は、「継ぎ足し充電」を何度か繰り返さなければなりません。要は、充電するタイミングを考慮しなければならないというわけです。さて、本題ですが、「急速に普及しつつある電気自動車の蓄電池を安定運用し、太陽光発電を幅広く活用できるようにしようと、筑波大学のシステム情報系研究グループは、「自宅に充電器がない集合住宅の居住者など日常的に公共の急速充電器を利用するユーザーをターゲットに」、もし急速充電器の利用時間帯を誘導できれば、電力系統の安定運用につながることに着目し、その可能性を検討したと述べています。具体的には、急速充電器の利用タイミングを想定し、数値モデルをコンピューター上に構築したそうです。そのうえで、三つの要素(充電費用、充電頻度、充電にかかる時間)をさまざまに設定したシミュレーションを実施した結果、太陽光発電(PV)の電力が余る時間帯の利用料金を安く設定すれば、急速充電器の利用を、電力が不足しがちな平日の夜間から余裕のある休日の昼間へシフトできる可能性が示されました」と述べています。今後、急速充電器の普及過程に応じたシミュレーションや、急速充電器導入ための費用対効果の分析などの情報を発信し、ユーザーに進んで協力してもらえる仕組みをつくることで、電気自動車の普及に伴い、私たち一人一人がカーボンニュートラルの達成に貢献する社会が実現できるだろうと結んでいます。
プレスリリース
p20230309100000.pdf (tsukuba.ac.jp)
パナソニック
電気自動車の充電について学ぶ | [EV・PHEV 充電用]充電設備(ELSEEVなど) | Panasonic

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