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2022/11/25 11:31:00

AIと俳句



最近は、人工知能(AI)によるアートがちょっとしたブームのようですが、「絵画や写真などの視覚芸術に比べ、AIが生成する詩や文学はまだ発展途上の段階」だとか。そこで、AIの創作に人間が介入することなく完結するもの(Human out of the loop:HOTL)と、何らかの形で人間がかかわるもの(Human in the loop:HITL)に分けて、京都大学の研究グループは、世界最短の詩である「俳句」を題材に、HOTLとHITLで創作された40句(それぞれ20句)と歳時記に掲載されている40句を385名に評価してもらったそうです。そして、その結果、HITL俳句が最も美しいと評価され、人間が作った作品とHOTL俳句の評価は同等だったとか。加えて、評価者は、俳句が人間に作られたかAIに作られたかを見抜くことができず、AIが作ったと思われた俳句ほど美の評価を下げてしまう「アルゴリズム嫌悪」と呼ばれる現象が確認されたと述べています。つまり、俳句創作の分野ではAIは人間の創造性に匹敵しつつあることやAI芸術に対する人々が持つ潜在的な価値観、そしてAIとともに創作することでよりクリエイティブな作品を生み出せる可能性が示唆されたというのです。当研究に関わった研究者の一人は」と「AIが作って人間が選んだ俳句がプロの俳人が作った俳句すらも凌駕した今回の結果を見た時、とても感動しました。アーティストの方からすると、このような結果は脅威に感じられるかもしれませんが、AIは敵というわけではなく、自分たちの生活をさらに豊かに面白くしてくれるのではないかと考えています。AI俳句を通して、AIのみならず、言語や人間に対する理解も深まっていくものと期待しています」と語っています。


京都大学プレスリリース
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2022-11/221102_ueda2-3bb0c51855ac249eea9e2c92f19282af.pdf