最新情報

ブログ
2022/09/23 10:55:00

「赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学」とは?



「赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学」について、理化学研究所(理研)脳神経科学研究センター親和性社会行動研究チームらは、9月14日付プレスリリースで、「赤ちゃんが泣いているとき、母親が抱っこして5分間連続で歩くと、泣きやむだけでなく、約半数の赤ちゃんが寝付くことを発見した」と伝えています。また、腕の中で眠った赤ちゃんをベッドに置く場合、親から体が離れるタイミングで赤ちゃんが目覚めやすいそうです。そこで、眠り始めから座って5~8分間待ってからベッドに置くことで、赤ちゃんが起きにくくなると述べています。今回の研究グループの黒田公美チームリーダーらは2013年にすでに「親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、泣きの量が減りおとなしくなる現象を発見」し、それを「輸送反応」として報じていましたが、この「輸送反応」はヒトの赤ちゃんだけでなく、マウスやネコ、ライオンなど他の哺乳動物でも見られるのだそうです。これは、「外敵が迫っているなどの危険な状況で子供を運ぶことが多いため、子も暴れたり騒いだりせず、親が運びやすいように協力している」とのこと。ともあれ、今回の研究では、より長い輸送や、異なる方法での輸送が、赤ちゃんの泣きや生理指標に与える効果を調べたのだとか。で、具体的には次のことが判明しました。①激しく泣いていた赤ちゃんは、抱っこして歩いたとき、あるいはベビーカーに乗せて前後に動かしたときに有意に泣きやんだ。②座ったままの抱っこでは泣きやまないことが分かった。③おとなしいあるいは少しだけぐずっている赤ちゃんは、抱っこして歩く、ベビーカーを動かすなど、動いているときは変化がなかったが、座ったままの抱っこやベッドに置くなど動いていないときは、むしろ泣き出してしまう傾向が見られた。このことから、赤ちゃんの泣きやみには輸送が効果的であることが分かったと結論付けています。それにしても、なぜ泣いている赤ちゃんの泣きやみや寝かしつけのヒントを科学的に解明しようとしたのでしょうか。答えは簡単。赤ちゃんが泣くと困る親たちのストレスの軽減と、虐待防止につながることが期待できるから、だそうです。これも有意義でりっぱな研究と言えるのではないでしょうか。

 
理化学研究所のプレスリリース
赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学 | 理化学研究所 (riken.jp)


S・M