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2022/07/01 11:32:00

安全神話



私たちは、日常的に商品として売られているものは「安全」であると考えがちですが、中には「安全」と「安全ではない」との間にグレーゾーンが存在するようです。例えば、「酸化チタン」。そのナノメーターサイズの粒子は、白色顔料やUV防止材などとして、化粧品や日用品、食品、医薬品、建材等の分野で幅広く利用されているようですが、2020年にEUによって発がん分類に指定されたのを皮切りに、フランスでは食品利用が禁止されたとか。勿論、発がん性の立証は今後の調査によってどのような結果になるか定かではありませんが。そこで、国立研究開発法人物質・材料研究機構、北海道大学、および広島大学からなる研究チームは、「紫外線(UV)を吸収する無色の二核鉄イオンを多孔質シリカで安定化させた酸化鉄系材料を開発した」と発表しました。これは、安全性に懸念が残る酸化チタン(化粧品や日焼け止めクリームのUV防止材)の代替品として期待でき、空気清浄機等の光触媒への応用も可能であると述べています。特に食品利用には「安全」を保障する絶対的な使命があるでしょう。今後のさらなる研究成果に期待しましょう!

 
広島大学プレスリリース(6月21日付)
【研究成果】白い鉄錆で安全にUVカット ~酸化チタンを代替する日焼け止めクリーム素材として期待~ | 広島大学 (hiroshima-u.ac.jp)


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