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2021/06/07 16:58:00

日進月歩のがん治療



新型コロナウイルスが体内に侵入したとき、敵を壊したり、抗体を出して働きを抑え込んでくれるのが免疫細胞ですが、これはがんの場合も同じです。敵を退治してくれる場合もあれば、出来ない場合もあります。なぜなら、がん細胞と言えども、本来は人間の細胞の1つであるために、攻撃にブレーキをかけるシステムがあるのです。そのすきをついて免疫の攻撃を逃れようとするのががん細胞。ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶先生らが開発した治療薬オプジーボは、がん細胞がブレーキをかけるのを阻止する薬なのだそうです。そして、大阪大学の坂口先生が発見した「制御性
T細胞」は、敵と向かい合うのではなく、免疫を抑える役割を果たしているとの事。つまり、がんになると、炎症や免疫の暴走が始まりますが、この制御性T細胞が集結し、その結果、免疫の働きにブレーキがかかってしまう。そのため、がんのあるところだけで制御性T細胞を減らす研究がなされているとか。実は、こうした情報は東京新聞の記事(6月6日付朝刊)に教えられましたが、現在注目されているのは、「光免疫療法」なのだそうです。これは、がん細胞にくっつく抗体と制御性T細胞にくっつく抗体を混ぜ合わせて、がんのあるところにレーザーを当てると、がん細胞と制御性T細胞の両方が破壊されて、その結果免疫細胞が活発化する治療法だそうです。がんの治療法も日進月歩。いずれ「がんなんて怖くない」と言える日が来ることを期待しましょう!