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活動報告
2021/04/05 12:13:00

本日の「ぬり絵サロン」のテーマは「茶摘み」



当館で月2回開催している「ぬり絵サロン」の本日のテーマは、「茶摘み」です。皆さん、熱心に、集中して色鉛筆を使い分けていました。
さて、茶摘みと言えば、茶所の静岡県では、4月中旬に行われますが、宇治では下旬頃。そこで摘まれる茶葉が一番茶です。そして、一番茶から約45日程度で次の芽を摘むことができるようになります。これが二番茶。因みに、一番茶は煎茶の味の主成分とされるテアニンが二番茶の3倍以上あるとか。ところで、このコロナ禍の中で「お茶の効能」が見直されているそうです。o-cha-net(世界緑茶協会)のHPによると、お茶は多くの細菌や真菌に対して抗菌効果があることが科学的に認められています。「ふだん飲んでいる濃さの1/10の薄さの茶1mlで1万個の細菌を殺菌します」との事(ただ、コロナウイルスに関するエビデンスは不明)。またカテキンは、ペニシリン系の抗生物質と併用すると、その抗生物質の抗菌力を高めるとか。最近では、抗酸化、抗ガン、抗動脈硬化、血圧上昇抑制、消臭などの機能性があることが実証されているそうです。



最後に、クイズを一つ。一番茶はどうして二番茶より「香りが高く」「さわやかな味で」「おいしい」のでしょうか?その答えですが、上述の同HPによると、その理由は、「一番茶のために利用できる栄養分の量と、新芽の成長期間中の生育速度の差」なのだそうです。つまり、前年の秋から、芽の成長は停止して、栄養分を根とか葉とかに蓄積していくのですが、春先の比較的温度の低い条件でゆっくりと新芽の中に栄養分を集めながら成長するからです。これに対し、二番茶は一番茶が摘採された後、成長を開始。このとき残された栄養分はすでに少なく5月、6月は気温が高くなって生育速度が上がるため、あっという間に(45日程度)で摘採可能な芽まで成長してしまうから。余談ですが、立春から88日数えた5月2日前後にあたるのが八十八夜。「ぬり絵」の茶畑の話から、大きく逸脱してしまいましたが、脱線ついでに、新茶が季語の名句で締めくくります。


「いきている しるしに新茶 おくるとか」(高浜虚子)
「白湯染めて 新茶の味と なりにけり」(阿波野青畝(あわの せいほ)