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2019/10/18 11:30:00

空腹時、満腹時に味覚が変わるってホント?



「味覚の秋」です。辞書を引けば、穀物や果物が豊富に実って、食欲をそそられる秋、と書かれています。食べ物がおいしいと言えるのは、とてもいい事。でも、そう感じさせてくれるのは、私たちの味覚です。前置きはさておき、味の感じ方や好みは常に一定ではなく、空腹のときは普段とは異なることが何故生じるのか、生理学研究所はマウスの実験で
空腹に伴い味覚を調節する神経ネットワークが働くことを発見したと発表しました。因みに、人間の味覚は、甘味・うま味・酸味・塩味・苦味の基本5味から構成されていますが、マウスもこれらの味を識別することが出来るのだそうです。ともあれ、研究結果として、空腹時甘味など好ましい味はより嗜好するのに対し、苦味や酸味など不快な味に鈍くなることが判明したとか。当ニュースリリースでは、「味覚調節システムの元来の役割は、飢餓が身近な野生環境において、糖など栄養価の高い食物を普段以上に好むように嗜好を変化させ、多少悪くなった食物でも妥協して食べるようにすることと思われる」と述べ、味覚の調節とは、少しでも効率的にエネルギーを摂取して生き延びるための本能的な手段なのだろうと推測しています。それにしても、空腹時あるいは満腹時に味の感じ方(美味しさ・まずさ)が変化するという神経ネットワークが存在すること自体、人間あるいは生物の神秘と呼んでもいいのではないでしょうか。
 
生理学研究所のプレスリリース
https://www.nips.ac.jp/release/2019/10/post_402.html