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活動報告
2021/07/31 14:08:00

パーキンソン病の方はなぜ転ぶのか


こんにちは。今回はパーキンソン病についてお話しします。
 
特徴的な姿勢と症状が出るパーキンソン病ですが
その影響は歩行にも表れてきます。
パーキンソン病の中の
歩行に注目していきたいと思います。
 
①パーキンソン病の方の歩行特徴
パーキンソン病の方は3つの歩行特徴があります。
この特有の歩行が転倒に繋がっています。

A.すくみ足歩行
歩行時に始めの一歩目が出にくく、足が床に張り付いたようになる様子の事を言います。
出にくい一歩を何とか出そうとすると過度に身体が前に傾いていきます。
 
B.小刻み歩行
これはその名の通り、歩行が小刻みになる事を指します。
パーキンソン病に限らず、年を取るとこの歩容を取りやすいとされています。
 
C.突進歩行
これは歩行のスピードがだんだんと上がっていき、
止まれなくなく事を指します。
加速歩行とも言われます。
 
因みにこれらの特徴的な歩行は、
前回紹介したパーキンソン病の4大症状である、
筋固縮・姿勢反射障害から生じると考えられています。
 
 
②一工夫で転びにくい歩き方
実はこれらの特徴的な歩行もある程度、対処法があります。
聴覚、視覚野はパーキンソン病のドーパミン不足による影響を受けない経路であるために、積極的に利用していく事で、転びにくい歩行を手に入れる事ができます。
 
・目印をつけて跨ぐ
視覚野はパーキンソン病のドーパミン不足による影響を受けない経路であるために、
積極的に利用していく事で、転びにくい歩行を手に入れる事ができます。

 

・音によるアプローチ
聴覚野も視覚野と同様に影響を受けにくい為、積極的な利用が有効です。
メトロノームや手拍子等、一定のリズムで音が出る物であれば何でも構いません。
 
・先に足踏みしてから歩く
少し専門的な話になりますが、私たちはひとたび歩行運動を開始すると、
特に体の動きを意識せずとも歩くことができます。また、自動的に運動を継続する事も出来ますね。

歩くという動作は身体を非対称的で自立的な動きが必要になります。
この非対称的で自立的な動き(リズム)を可能にしている神経回路というものが存在します。
いきなり歩き始めるのではなく、先に足踏みをする事でこの神経回路を賦活し、
歩きやすくする事ができます。

 
・目線を上げる
パーキンソン病の方に関わらず、何かしらの疾患がある方や
高齢の方は写真のような目線が下側に向きやすくなります。

頭頸部の位置関係(目線)は筋肉の働きに大きく関係してきます。
目線が下がると身体の曲げる筋肉が優位に働きやすくなるといわれています。
歩く時の足を後ろに蹴る動作等は体を伸ばす筋肉がしっかり働いてくれないと、
動作がスムーズにいかなくなります。

 
・福祉用具
この写真の様に杖の先に跨ぐための棒がついている杖も有ります。
これを使用する事により、「目印をつけて跨ぐ」で説明した通り
一歩を踏み出しやすくする事ができます。
パーキンソンステッキで調べていただけると色々とでてくるかと思います。

パーキンソン病に関わらず、環境設定を見直すと
転倒を減らすことが出来るケースも多いです!
それは皆様!
ご安全に!